依存症だった?
2009-08-18


子どもの頃,「コーヒーは酒やタバコと同様,大人しか飲んではいけないと思っていた」という話をちらっと見ました.
先日,薬物の恐怖というかなり怖い事を書きました.法律で禁止されている薬物の話です.
でも酒やタバコも,アルコールやニコチン,タールの問題があり,過剰摂取は毒です.依存症もあります.イスラム教ではアルコール摂取が禁じられており,ヒンズー教でも摂る習慣がありません.インドでは,ホテルのレストラン,バー以外に飲みにいくところがあまり見当たらず,モグリの店に行くと製造法の不良でメタノール入りの飲料が出てくる事があるとか.失明,落命の恐れがあります.
さて,最初の話題に戻ってコーヒーですが,コーヒーというとカフェインが気になります.覚醒作用があるので,大学の研究室ではやたら飲んでいた気がします.ブラックで1日10杯くらい飲むと,変に頭が冴えて研究が捗るという事もありました.ところが,こういう事を続けていると,飲まない時に集中力が続かなくなったり,疲労を感じるようになります.これがカフェイン依存症の症状の例らしいです.また,ブラックで1日10杯を続けていると,ある日突然胃に不快感が走る事があります.これも副作用かもしれません.胃痛の時にブラックは厳禁です.カフェインが胃酸の分泌を促進するからです.
濃さにも依りますがレギュラーコーヒー1杯で,カフェインが約0.1g含まれます.レッドブルという眠気覚ましの飲料で80mgなので,コーヒーの方がカフェインの量は多そうです.私が時々買う眠眠打破で120mg.眠くならない風邪薬を使うと,もっと入っています.(1回で200mgとか)
カフェインの体内での半減期は約4時間.半数致死量は約200mg/kgなので,60kgの人ですと12g摂取すると危険という事です.
以前,「長い会議に出たくないからコーヒーを大量に飲んで体調を崩してみる」と言った人が近くに居ました.「濃いコーヒーをバケツ1杯飲めば,具合悪くなりますよ」と切り替えましたが,あながち間違っていない様です.4時間でコーヒー100杯飲んだら命に関わるでしょう. 私が眠気覚ましで使うのは,他にはカプサイシン(唐辛子)やアリルイソチオシアネート(わさび,からし)があります.この辺の作用と副作用などを知りたいところです.
[science]

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